先日、観世流シテ方能楽師の味方玄(しずか)氏による、能衣装の着付レクチャーを
間近で見せて頂く機会がありました。
滅多にないことで、そのこと自体すばらしく、氏の話し振りもまことにわかりやすく
感動ものだったのですが、それ以上に私が感心してしまったのは、
シテ方である氏が能楽師としての舞台上の演技以外に着付や小道具の整備・作成、
さらには自分の身の回りの事ごとを全て一人でこなしているという事でした。
いわゆる、お付きの人とかマネージャとか一切なしなのだそうです。
そうは言っても、どこまでのレベルで事が運んでいるのかの詳細は
知る由もありませんが、いわゆる芸能界などとはだいぶ違う世界のようです。
最後には今回使った衣装の後片付けも全てご自身でやっておられました。
(長絹をたたんでいるところ。手前の衣装は縫箔。)
またひとつ、「能」の世界の不思議さに引き込まれそうな予感です。
2010年4月27日火曜日
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